加齢黄斑変性って?

物がゆがんで見えていませんか?

最近なんだか何をみてもゆがんで見える。 特に良く見たいと思っている視野の中心が良く見えない、黒ずんでしまうなどの症状はありませんか? それは「加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)」という目の病気かもしれません。 加齢と名が付くという事は高齢になったおじいちゃん・おばあちゃんの病気? 確かに高齢になるほど発症率は高まります。 しかし、働き盛りの40代50代、そして若い20代30代の人も発症する事はあるので油断は禁物です。 最近日本人に増えて来てしまっている病気です。 あまり聞きなれない「加齢黄斑変性」ですが、どんな症状でどうして起こるのでしょう。 病状と発症までのしくみ、主な治療法などをまとめたいと思います。...

加齢黄斑変性って何?

加齢黄斑変性というのは、物を見るために最も重要な役割を持っている「網膜」の中にある「黄斑部」という部分に障害が起きてしまった病気です。 主に視野の中心部分が見えづらくなってしまうので、病状が進むと生活に大きな支障が出てしまいます。 次のような症状があったら要注意です。 1.ゆがみ 視野の中心がゆがんで見える。 障子のサンや壁のタイルなどの格子状の物を見るとゆがんでいるのがはっきり分かる。 2.視野の中心が見えない。 中心がぼやけたり、黒ずんで見える。 人の顔を見る時に判別しにくくなったりする。 3.視力が低下 症状の進行に伴い、視力が低下します。 目の中心窩という所まで障害が及ぶと、視力が著しく低下するので、視力低下があったらすぐに病院へ行きましょう。...

黄斑部って何している所?

加齢黄斑変性は「網膜」の中の「黄斑部」の障害と言いましたが、その「黄斑部」って何でしょう。 「黄斑部」は網膜の中の直径1.5cm程度の小さな部分です。 本当に小さい部分ですが、物を見る為には最も重要な部分なのです。 黄斑部は網膜の中心部で、物の色・形・大きさなどを感じる「視細胞」がたくさん集まっているのです。 この「視細胞」はたえず新陳代謝を繰り返しています。 新陳代謝というのは皮膚の生まれ代わりです。 皮膚の新陳代謝では、新しい細胞が奥の方から生まれて古い細胞をどんどん押し上げて、一番上になった細胞はアカとなってはがれ落ちますよね? そうしてどんどん世代交代するのですが、目の中の「視細胞」も新陳代謝が行われています。 「視細胞」の場合も新しい細胞が産まれて来ます。 そして古くなった細胞、肌でいう所のアカはどうなるのか? この古い細胞の一部は「網膜色素上皮細胞」という細胞が消化してくれます。 通常は新鮮な視細胞が産まれて、いらない細胞(老廃物)は「網膜色素上皮細胞」が食べて綺麗に掃除してくれる図式が成り立っているのです。 ...

加齢黄斑変性の原因「新生血管」

「視細胞」の古い細胞を「網膜色素上皮細胞」が取り込んで常に綺麗にしてくれていると説明しましたが、年齢を重ねるとこの「網膜色素上皮細胞」が疲れてきます。 人間も年を取ると胃が疲れてあっさりした物しか食べられなくなるのと同じように、細胞も年をとると消化能力が落ちて来てしまうのです。 「網膜色素上皮細胞」の消化能力が落ちてしまうと、「視細胞」の老廃物はどんどん溜まってしまいます。 そのごみは「網膜色素上皮細胞」の下を押し広げて溜まって行きます。 するとそこが軽い炎症を起こし、網膜の外側の「脈絡膜」という部分の毛細血管から血管が伸びて来てしまいます。 老廃物で押し広げられた所にのびた血管を「新生血管」といいます。 「新生血管」の発生は炎症が関係していると考えられています。 ...

新生血管があるとどうなるの?

炎症を起こした所に伸びてきた「新生血管」。 この「新生血管」はもろくて弱いため、血液中の成分が漏れ出しやすいのです。 ちょっとの刺激で網膜の中で血液成分が流れ出し、むくみや出血が起こります。 すると視細胞の邪魔をする事になり、見え方に異常が起こってくるのです。 初期のうちは、視野の中心がゆがんでみえる、黒ずんで見えにくいなどの症状です。 この血液成分が滲みだした「滲出型」と呼ばれるタイプとは別に「萎縮型」と呼ばれるタイプの加齢黄斑変性もあります。 萎縮型は徐々に組織が痛んで死んでいくタイプのもので、これは単純な老化現象です。 視力も長い間かかってゆっくりと低下して行きますので、急激に視力が落ちる事がない為、あまり問題にされません。 気を付けて頂きたい滲出型は最初は片方の目だけに起こる事も多く、気付かないことも少なくありません。 50歳を過ぎたら・・・いや若い方で特に症状がなかったとしても、定期的に自己チェックを行った方がいいと思います。 自己チェックはそんなに難しいものではありませんよ。...



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